モロゾフ
4月18日(日)
モロゾフ…子供の頃の懐かしいスイーツ。プリンとチーズケーキ。なんともいえない。
母がよくデパートで買ってきてくれたし、モロゾフの喫茶室にもよく行った。母と。
小さい時から両親に対しての葛藤が続き、亡くなってからも長いこと消化できなかった。
よその親が皆優しく賢く見え、私は何故この家に生まれてきたんだろう、とずっと悲しかった。
私からの勝手な言い分なんだろうけど、この家に生まれてきたから諦めた事が沢山あった。
とても好きな人がいたけれど、とても大切だったので諦めた。理由も言えず身を引いた。
何十年もたってから再会し、とても楽しい時間が少しの間だけ訪れて、今度は理由もわからず会えなくなった。相手が身を引いた。
やっぱり、悲しい人生しかない、と自分の運命を恨んで、後悔して、一年くらいずっと泣いていたのだけれど、
先日、何かの拍子に腑に落ちた。
あ、私と同じなのかも。大好きで大切だから去っていったんだ。私を単なる不倫女にさせないために。
またいつか、会えると思う。
もうモロゾフも食べれるようになった。再会したら誘ってみようか。彼はケーキが好物なのである。